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カテゴリ:Canon( 2 )

1981

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清家冨夫(セイケトミオ)さんの写真展「Liverpool 1981」のギャラリートークに参加してきました。

会場は目黒のBlitz Gallery。初めて行くコマーシャル・ギャラリーで多少身構えていたのですが、入りにくいというような雰囲気は全くありませんでした。

作品は1981年、イギリスに滞在していた清家さんが、ビートルズ世代として「ミーハーな気持ちから」リヴァプールを訪れ、そこで出会った若者たちを撮影したものです。

当時のリヴァプールは不況の只中にあり、彼らが持っているものといえば「バス代の小銭だけ」だったそうです。

撮影は4日間、36枚撮りフィルムで16本。「写真的な理由はなかった。作品を撮るつもりもなかった」とのことでしたが、被写体と着かず離れずの間合いに、清家さんの眼差しを強く感じました。

将来がみえなくても底抜けに明るい二十歳前後の若者たちと、何の保証もないフリーの写真家として、毎日を必死に生きていたという30代後半の清家さん。

世代もちがい、共通の話題があるわけでもない。なぜ彼らは自分を受け入れてくれたのか。

「その頃、もし人に何かを感じさせるものが自分にあったとしたら、それは一生懸命さだったと思う」。

清家さんがリヴァプールを撮った1981年10月、その数ヶ月後に私は生まれました。
あと少しで私も当時の清家さんと同じ年代にさしかかります。

自分の人生を、一生懸命に生きているか。

80年代のリヴァプールの若者たちを通じて、清家さんの熱いメッセージが伝わってくるようでした。

ギャラリートーク後半に行われた質疑については、また次回に。

Canon EOS 5D Mark II / EF24-70mm F2.8L II USM

by mynas | 2016-10-02 22:17 | Canon

セイケトミオさんのこと 3

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定刻にギャラリートークはスタートしました。
X2、M8、MMなど、セイケさんがデジタル・ライカで撮られた作品を、ボディごとにまとめてご自身で解説されるスタイルでした。

過去ブログにアップされたものが中心で、それぞれの作品に対するクエスチョンがすでに自分の中にありました。
たっぷり予習をして臨んだ授業のような、楽しくて濃密な時間となりました。

質疑応答を含めて長さはおよそ1時間40分、大学の一講義分くらいですが、これほど集中して「先生」の話を聞いた記憶はありません(苦笑)

「人と背景の位置関係といった構図だけではなく、影の分量というか、白と黒のMAXの部分とグレーの部分を意識しました。それは何色の服の人が通るかによっても変わります。トーンのバランスがモノクロの場合はとても大事です」

ある作品について解説されている時、この「トーンのバランス」という言葉を、セイケさんは繰り返し使われました。

私にとってセイケさんの作品とは、何よりもまず静けさをたたえる闇と柔らかな光、そして、それらを際立たせるグレーのトーンです。
私には、そのヒントとなるお話のように思えました。

Canon EOS 5D Mark II / EF24-70mm F2.8L II USM

by mynas | 2015-11-22 20:45 | Canon